更年期障害は前回にあげた5つの特徴がありますので、、更年期障害になった人は、自分だけが悪いとか、怠けているとか、だらしがないと自分を責めがちになります。
病院で検査をしても、本人の自覚症状であり病的な症状は発見されませんので、周囲の人からの誤解や非難も受けやすくなります。
特に、周囲の同年齢の人たちが元気であったり、本人が人一倍真面目な方だった場合は、精神的に追い詰められやすく、障害そのものからくる自律神経失調症と合わさり、精神疾患に近いところまで症状を重くしまいがちです。
しかし、更年期障害にかかったのは、加齢によるホルモンバランスの崩れからであり、本人のもともとの体質や長年の仕事や家事・育児の疲れストレスで重くなった「生理的な現象」にすぎません。
つまり、本人は何も悪くないのです!
本人の人間性とは何の関係もないのです。個人差も極めて大きいのですから、自分だけがだめだとは決して思い込まないことが大切です。逆に、真面目な人ほどかかりやすいのだと思ってほしいくらいですね(笑)。
焦らず、無理をしないで、自分の弱いところを見つめなおし、きちんと対応していけば更年期障害は必ず治ります!むしろ更年期障害は、ひたすら走ってきて疲れた自分の体と心をいたわり、残された後半生をいかに充実したものにしていけばいいかを見つめなおす機会としてとらえたいものです。
更年期障害の望ましい克服法とは
更年期障害の特徴を知って克服しよう
まず、更年期障害の症状の特徴をよく知っておくことが、障害を克服して乗り越えるために必要です。
① 更年期障害の症状は人によって、その程度も出方も大きく違っているという点。 更年期症状は個人差が大きく、自覚症状があまりない人もいれば、死ぬほどの苦しさを訴える人もいます。これは、もともとの体質やホルモンバランスによって、症状も出方も程度が異なるからです。生理不順や自律神経失調が長く続いていた人は、その分症状は重くなりがちです。
②更年期障害の症状は本人の自覚症状がほとんどで、検査しても肉体的な病的な症状としては現れないという点。
③症状は一定のものではなく、日々刻々と違った不調として現れてくるという点。
④ホルモン分泌低下だけでなく、運動不足、過度のストレスや過労、睡眠不足、偏った栄養バランスの食事など、不規則で不健康な生活習慣が、症状を悪化させるという点。
特に過度のストレスは、自律神経を乱しホルモンバ ランスを崩して症状を悪化させるので、要注意です。
⑤過度のストレスを受けやすい生真面目な人は、更年期障害の症状をさらに重くしてしまうという点。
更年期はちょうど、仕事の責任が重くなり過労気味となり、家庭では親の介護の問題、子供の進学・就職、伴侶や家族の病気 といった職場や家庭生活での大きな悩みが増え、ストレスがたまりやすい時期ともいえます。生真面目で責任感の強い人ほど、過度のストレスをためやすくなります。
男性の更年期障害の特徴と治療法
男性の更年期障害は、女性の更年期障害に比べて問題になることが少なく、医者等に指摘されてその存在に初めて気づく方が多いようですね。こらはなぜなのでしょうか?
それは、男更年期障害の原因であるテストステロンの分泌低下は、女性ホルモンのエストロゲンほど急激でないので、男の更年期障害の症状はハッキリ現れにくく、多くの男性は加齢による心身不調と思い込んでしまいがちだからなんです。
男性の更年期障害は、男性ホルモン・テストステロンの分泌量減少によって、分泌バランスが崩れることにより引き起こされる症候群のことですが、ストレスや運動不足、不規則な食生活も原因の1つと考えられいます。その意味では、現代の生活習慣病の1つという面があるといえます。
まず目立つ症状としては、性欲の低下、勃起不全、体力・持続力の低下、顕著な運動能力の低下、仕事能力の低下、食事後のうたた寝の増加、冷えのぼせ、頻尿などがあります。
さらに精神的な症状としては、抑うつ気分・情緒不安定、不安感やイライラt歩いう形で現れ、やる気が出ない、怒りっぽくなったり物悲しい気分になりやすい、愉しいと感じることが少なくなった、と悩み苦しまれる方が多いようです。
治療法としては、ホルモンを補いホルモンバランスを整えるホルモン補充療法が中心で、抗うつ薬・精神安定剤、漢方薬、クエン酸シルデナフィルといった勃起不全を治すED治療薬なども必要に応じて使用されます。また、症状をさらに軽減させるため、生活習慣を改めて食生活と適度な運動をするよう指導が行われています。
更年期障害の原因と治療法とは
女性の場合は、閉経期前後の卵巣ホルモン(エストロゲン)分泌低下でホルモンバランスが崩れ、様々な更年期障害が起きてきます。男性の場合は、30歳前後からのテストステロンの分泌低下が、40代後半の更年期障害の原因となっています。
エストロゲンやテストステロンの分泌低下からホルモンバランスが崩れますと、生殖器の症状だけでなく、今までホルモンが行っていた体の微調整ができなくなり、以前からの体質的な弱さや未病の箇所が様々な症候群として出てくるのが更年期障害といえましょう。ですから、もともと月経不順・自律神経失調ぎみ・ホルモンバランスの悪い人は、その分だけ更年期の症状がハッキリとあらわれやすいといえます。
治療法は、ホルモンの分泌量減少から起きる症候群ですから、女性ならばエストロゲンを補いホルモンバランスを整えるホルモン療法が有効で、漢方薬や精神安定剤も併用しての治療が効果的な場合もあります。漢方・東洋医学では、更年期障害は血が滞りドロドロになった?血(おけつ)の状態とみなしますので、漢方薬の治療では駆?血剤と言われる漢方薬が使われています。
また、神経障害と精神的な症状が併発しやすい更年期障害は、自分の体、自分の生き方を見つめなおすキッカケともなる病ともいえます。
単なる医学的な症状回復だけでなく、自分の肉体的・精神的な弱い場所をいたわり治したり、今後の後半生・老齢期をどのように生きていくのが一番いいのかを探る「天から与えられる時期とキッカケ」が「更年期とその障害」なのではないでしょうか。
更年期障害の症状は多種多様です。
更年期の症状は、様々な神経系統に出てくるうえに性差・個人差も大きく、精神的な影響と重なり合ってしまうため、実に多種多様なあらわれ方をします。症状の程度も大きく異なり、あまり辛さを感じずに感じずに乗り切ってしまう方もいれば、仕事や日常生活に支障をきたすほど苦しむ方もいます。
そのため、心身の不調が単なる加齢のせいと見過ごされたり、逆に他のより重い病気と誤解されることも少なくありません。ですから、女性更年期はもとより男の更年期には、まずその症状をしっかりと理解し、自分が更年期障害にあたるかどうか気づくことが大切です。
閉経期に更年期障害が出る女性と違って、中年男性の場合は自分が更年期障害であることに気づかず、心身の不調に人知れず悩んでいることが多いのです。しかも、男の更年期障害は若年齢化の傾向があるといわれています。ですから、ちょっとでも思い当たるときは、すぐ専門医の診断を受けることがとても大切なのです。
更年期の症状ですが、まず女性の場合は生理不順、男性の場合は勃起不全という生殖器の症状が現れてきます。これに自律神経失調症の様々な症状、動悸・息切れ、血圧の不安定化、脈が速くなる、腹痛、下痢、微熱、めまい、耳鳴り、頻尿などが加わります。
さらに肉体的・神経症的障害から精神的な症状が平行して現れ、、不安感やイライラ、情緒不安定、抑うつ気分などに悩まされることが多くなります。これが、老齢期に入ったという精神的なショックともあわさって心身症的な症状になることが多く、更年期障害の克服を難しくする一因となっています。
女性更年期と男更年期とは何か?
女性更年期の障害はあっても、男には関係ないと思っていましたが、中高年の男性にもあるようで、最近ではテレビや雑誌などの特集を目にすることも多くなってきましたね。
では、今や男女を問わず中年の方を悩ませる更年期障害とは、いったいどんなもので、何が原因で起きるものなのでしょうか?
更年期障害とは、一言で言いますと、卵巣ホルモンのエストロゲン分泌量減少(女性)やテストステロンの分泌量減少(男性)によって、分泌バランスが崩れることにより引き起こされる症候群のことです。一般的には閉経期前後の45~55歳ころの女性に起きる障害なのですが、40代以降の男性にも起こる更年期障害があり、これを男性更年期障害と呼んで区別しています。
更年期障害の肉体的な症状自体は、エストロゲンを補いホルモン分泌のバランスを整えれば更年期障害の不快な症状もある程度は解消できます。
しかし、女としての、男としての性的な機能が終了してしまった、衰えてしまった、老年期に入ってしまった、というショックからくる精神的なストレスや体調不良の克服・改善は大きな問題として残ります。
つまり、老後の入り口=更年期の時期は、自分が女・男という枠を超えて、人として生まれてきた本質的な意味・これから生きていく意味と役割・生きがいといったものを見つめなおす事が不可欠な時期なのです。
貴重な自分の後半生を、どうしたら自分に最もふさわしい充実したものにしていけるか、その答えと生き方を探すことができれば、精神的なダメージを克服し生きる気力を回復していけるようになるのです。